2月16日に13.3型ノートPC「VAIO Z」を発表し、同時に販売開始しました。
フラッグシップの「Z」の名前を冠したモデルは2013年の夏モデルを最後に姿を潜めていましたが、
VAIOの販売がSONYからVAIO株式会社に移ったことで、「Z」がついた「VAIO Z」が復活しました。
新生の名前に恥じない性能として登場の「VAIO Z」
VAIOファンであれば、いやVAIOファンでなくと一目見れば「カッコイイ」と思うのが「VAIO Z」
そういう点からあげれば今回の「VAIO Z」の姿はどこかで見たことある様な…
というか「VAIo Fit Aシリーズ」なんじゃ… と思うのも仕方のないこと。
ぱっと見は「VAIO Fit Aシリーズ」ですが、筐体から中身に関しては本当にスゴイんです!
13.3型ワイド モンスターPC VAIO Z|ソニーストア
ソニーストア販売価格:189,800円+税 ~
カラー:ブラック、シルバー
発売日:2015年2月26日より順次出荷 先行予約販売中
⇒ 製品の詳細はこちら
ボディカラーはブラックとシルバーの2色で発売になります。
VAIO Z(ブラック)
VAIO Z(シルバー)
「マルチフリップ機構」を搭載した「VAIO Z」は、
モバイルノートPCとしての使い勝手をまったく損なわず、タブレットPCとしても使え
付属のスタイラスを使っての手書き入力や、使い勝手のいいように
2-in-1のスタイルを自由に変えることが出来ます。
目指したのは「デスクトップPC」以上 圧倒的なパフォーマンスがスゴイ
「VAIO Z」に搭載されているTDP28Wの第5世代インテルCoreプロセッサーがスゴイ
TDPとは「Thermal Design Power」の略で、日本語では「熱設計時消費電力」と訳されます。
CPUの消費電力を表す指標のひとつで、TDPが大きいほどCPUの性能は高性能になりますが、
その分発熱量も大きく、通常のノートPCでは「15W」前後のものが使用されています。
「VAIO Z」で使用している28Wは、Corei 7において「15W」に対して約24%高速、
Core i5でも12%速く、単純な比較であれば、新VAIO Zは旧世代「VAIO Z」の約1.5倍以上 の早さとなります。
(下記グラフ:左)
また、過去の「VAIO Z」では内蔵または外付けの別グラフィックを搭載していましたが、新生「VAIO Z」では
CPU内蔵の「Iris Graphics」を使用します。
内蔵グラフィックと聞くとどうしても「低性能」というイメージをもってしまいがちですが、
外付けのグラフィックに相当する性能をもっているようです。(上記グラフ:右)
さぞかしメイン基盤は大きなものを使用しているのかと思いきや
VAIO Zで使用しているメインの基盤は「VAIO meeting 2015」で公開された生分解によると
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送(3時間6分ごろ)
なんとこのサイズ。
モバイルノートPCであることを差し引いても小さい!
同サイズで似た構造の「VAIO Fit 13 A」のマザーボード(画面下側 青色の基盤)と比べると
約2/3ほどのサイズまで小型化しています。
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送(3時間8分ごろ)
そこまで小型化して搭載したものはVAIO Zの要とも言える「冷却機能」
冷却性能と静音性を両立したデュアルファンがスゴイ
こちらもVAIO meeting 2015の映像からですが、本体の1/3を占める、冷却機能。
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送(2時間39分ごろ)
「VAIO Z」は、TDP28Wのプロセッサーを搭載しているため高速処理が可能
その分発熱も大きいため、適切な冷却を行わないと性能を十分に発揮できません。
そのため、本体サイズの大部分を占める冷却機能(ヒートパイプ+冷却ファン)を搭載しています。
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送(3時間2分ごろ)
こちらの冷却ファンは左右でファンの羽根枚数を異なる素数にすることで、動作ノイズが抑えられています。
高速処理で差を付ける第二世代ハイスピードSSDがスゴイ
パソコンの動きの早さを決めるものはプロセッサーやメモリーにもよりますが、
実際に作業を行った際に顕著に差が出るのはストレージの部分です。
ストレージも従来のHDDから最近では高速のSSDが使われるようになっていますが、
SSDの中でも早い、遅いの差はあり、「VAIO Z」で使用されるSSDは同世代のものと比べても1.5倍
1世代前のSSDと比べると3倍以上速度に差が出ています。
アプリケーションの起動、ファイルの転送、保存など多くの面でストレージの性能は影響するため
何か動作を行った際の始まりも終了も非常にスムーズに行うことが出来ます。
ハイパワーを支えるバッテリーはVAIO史上最長の「15時間」がスゴイ
「VAIO Z」の最長稼働時間は15時間。
これは現在発売しているウルトラモバイルノートPCの「VAIO Pro」シリーズよりも長い稼働時間です。
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送 (2時間32分ごろ)
長時間稼働する理由は、本体の大半を占める大容量のバッテリー。
ただし、大容量のバッテリーを搭載すれば稼働時間は長くなりますが、本体の重量が増えてしまいます。
⇒ 新製品のヒミツに迫れ! VAIOファン向けイベント『VAIO meeting 2015』|ニコニコ生放送(2時間36分ごろ)
「VAIO Z」ではバッテリーを本体構造の一部にすることで、
大容量のバッテリーを搭載しながら「薄さ:16.8mm 軽さ:1.35kg 」という薄さと軽さを両立しています。
天板とパームレストに使用している「アルミニウム」がスゴイ
「VAIO Z」は天板部分とパームレスト部分にはアルマイト処理のされたアルミを使用しています。
「VAIO Fit A」シリーズよりも落ちついた感じの、手にしっとりと馴染む手触りになっています。
プラスチックのように塗装が剥げることもなく、それでいて冬場でも金属的なトゲトゲしさがありません。
ながく使うほどにつくりの良さが実感できると思います。
これについては実際に触っていただければわかっていただけるかと…!
「音」にこだわるキーボード、「石」にこだわるタッチパッドがスゴイ
キーボードで大事なのはキーの打ち易さ。
というのは当たり前なので、VAIO Zでは打った時の音にまでこだわっています。
実際、打つ時の打鍵感は「カコカコッ」という感じで非常に良く、
モバイルPCで多い「パシャパシャ」とした軽い感じはありません。
ノートPC版の東プレのキーボードがあればこんな感じでしょうか。
タッチパッドは感度が良く、クリック、右クリックの認識をはっきりと行ってくれるます。
秘密はタッチパッドに使用されている1mm厚の雲母片岩(マイカ)。
堅くたわみが少ないためクリック時の誤認が非常に少なくストレスが貯まらないのが素晴らしいです。
どうしても、タッチパッドで右クリックやダブルクリックが上手くいかないという人に
VAIO Zのタッチパッドをさわってみてもらいたいですね。
省電力で高精細なIPS液晶がスゴイ
「VAIO Z」は2,560×1,440ドットのフルHDを超える高精細な液晶を搭載。
221dpiというきめ細やかさで細かい文字や線もクッキリと表示。
sRGB色域を100%カバーしているので鮮やで自然な色合いが表現されます。
モバイルPCで鮮やかな画面だと消費電力が気になる所ですが、
バックライトの光を必要な方向だけに収束させることで、一般的な液晶ディスプレイより40%も省電力化しています。
知ってたけどやっぱり使い易い「マルチフリップ機構」がスゴイ!
「VAIO Fit A」ぽいというかまんま同じ機構の「マツリフリップ機構」ですが、やっぱり使い易い!
持ち運ぶ際は液晶画面に傷が付かず、手書き入力や対面の相手に画面を見せる際に液晶画面をくるっと回したり
使う上で「こういう風に使えたらな」を解消してくれる使い勝手の良さ。
本当に使い易いからこそ、新しい「VAIO Z」でも採用されたというのには納得がいきます。
記事のスペック評価にはない「使用感」でこそ判断してほしい1台
「VAIO Z」に関しては、「価格が高すぎる」「ここまでの機能を必要としない」「客を見ていない」
などなどのスペックと値段だけを見ての評価や記事が沢山ありますが、
実際に触って使ってみないときっと本当の意味で「VAIO Z」の良さは実感できません。
キーを打つ、手書きで入力をする、WEBを開いて動画を見る、持ち歩く
実際に使ってみて「なんてストレスのかからないPCだ!」ときっと感じてもらえるはず。
ただいま、店頭で試していただける「VAIO Z」をセットアップ中… 2月19日(木)には店頭で試していただけます!