2月16日「VAIO meeting 2015」にて以前よりそろそろ発売されるのではないかと噂されていた新生「VAIO Z」と、
未完成品として姿の確認はできていた「VAIO Z Canvas」が発表されました!
「究極の道具」をめざしたパーソナルコンピューター
株式会社VAIOとして一から設計をした、新生VAIOとして発表された「VAIO Z」&「VAIO Z Canvas」
高性能&高品質PCという路線はそのままに、全体的な品質はぐっと良くなっています。
VAIO Z
ソニーストア販売価格:189,800円+税 ~
カラー:ブラック、シルバー
発売日:2月26日より順次出荷 先行予約販売中
「VAIO Z」はまったくの新デザインということはなく、SONY製「VAIO Fi A」シリーズを踏襲した
マルチフリップ機構が採用されています。
適度な角度がついたペン入力に適した「タブレットモード」
画面を見せることに特化した「ビューモード」
キーボードモード ‐ タブレットモード ‐ ビューモードを素早く切り替えられる
マルチフリップ機構は好評だったので「VAIO Z」でも採用されたのだと思われます。
見た目には特別の新鮮さを感じられないのは少し残念ですが、中身に関してはびっくりの連続。
特にハイスペック構成では
- Core i7-5557U/3.1GHz
- 16Gバイトオンボードメモリ
- PCIeインタフェース採用の512GバイトSSD
- 13.3インチ2560×1440ピクセル液晶ディスプレイ
この高性能を標準バッテリーで15.5時間の長時間駆動が可能なのはスゴイこと。
高性能なデスクトップPCに負けない性能というのは誇大表現では無いようです。
手書き入力にも力を入れているようで、紙に近い書き心地を追求し、ペン先の触れた位置と
実際に線が描画される位置の誤差を低減するために、液晶とガラスの間に特殊な光学樹脂が充填されています。
221dpiの高精細液晶ディスプレイにより、「描画線の太さのみならず、線の持つ表情までを表現する」のだとか。
本体は厚さ約16.8ミリ、重さ約1.34キロのアルミUDカーボンによる高剛性ボディが使われています。
13型のモデルとしては同サイズの「VAIO Pro」の厚みが15.8mm、重さ約0.94kgと比べると、厚みも重量もありますが
「VAIO Z」は「薄く・軽く」のコンセプトではなく、「生産性の高さ」にこそ重きを置き
「冷却系」や「使い勝手」といった点を重点的に設計されています。
VAIO Zに関しては製造を安曇野工場で行う、いわゆる「安曇野FINISH」となっています。
VAIO Z Canvas
「VAIO Z Canvas」は“未完成品を共有します”として「VAIO Prototype Tablet PC」として公開していたモデル。
発売は少し先の5月予定となっています。
「VAIO Z Canvas」はイラストレーターやミュージシャンなど「プロ」レベルの作業を
デスクトップマシンから解放し、好きな場所や時間に作業を行えるのを目指したモデルです。
ボディとキーボードが分離する部分など、形状はSONY製VAIO Tap 11と近い部分もありますが
「VAIO Z」と同じく紙と遜色のない滑らかなペン入力や、Adobe RGBを95%カバーする液晶ディスプレイなど
「プロ」仕様となるVAIOになりそうです。
価格帯としては20万円台後半と、使う人を選ぶPCとなりそうです。
今回発表となった「VAIO Z」「VAIO Z Canvas」は共に高性能&高品質なモデルとなっており
「ネットとメールで十分」という層に向けた商品ではありませんが、
新生VAIOは「Mac Book Pro」などと同じく“ユーザーの心を握る一台”となるのではないでしょうか。